毎日毎日暑いですねー。
夏休み真っ只中。
早いものでもうお盆。
半分が過ぎようとしています。
夏休みの宿題は最後にバタバタとやった記憶がある、けーすみ(@ksumisan)です。
今日も今日とて、勝手に自由研究を。
前回の巻き上げ式の印画紙ピンホールカメラ製作で感じた事
前回は100均のボール紙を使って印画紙で撮るピンホールカメラを作ってみました。
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【RA-4 リバーサル⑦】私の自由研究 ボール紙を使って自作したピンホールカメラの作り方と、そのピンホールカメラを用い、カラー印画紙での撮影のやり方と作例
暑い。 どうも、けーすみ(@ksumisan)です。 学生さんたちは夏休みなのかな。 夏休みと聞くと ...
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そこで、また機会があればやってみたい課題的なことが5つありました。
- カメラのサイズを少しだけ大きくする
- 多階調フィルターに代わるものを探す
- バランスをとるために、重しを付ける
- 近い被写体を撮る
- 撮れるコマをもっと増やす(印画紙を長くする)
いくつかクリアできるものはクリアしていこうと思います。まぁ可能な限り。
巻き上げ機構部分を作った分、自分的にも少し手間がかかったと思いますし、色の調整にモノクロ多階調印画紙用のフィルターを使った分、なかなか簡単に作るのは難しいのではないかと感じた次第です。
その後、今回はもっと簡単に、かつ比較的イージーに入手可能なもので製作できないものかと考えまして。
準備するもの
ティッシュの箱(3箱)
※可能であれば、サイズが若干大きいのが1つあれば最終的にセットする時に楽かな。
カラーセロハン(100均・イエローとマゼンタがあれば〇)
前回のモノクロ多階調印画紙用のフィルターの代替するものとしてカラーセロハンでやってみようと思います。
100均(セリア)です。
赤と書いてありますが、個人的にはマゼンタに近いのではないかと思い、こちらをチョイスしました。
まぁその辺はお好みで。
あとは、簡単に紹介を。
- カラー印画紙
- マスキングテープ・パーマセルテープ等(光線漏れを防ぐためですので、光を出来るだけ通さないもの、黒いものがよいかと&補強のため。)

100均のマスキングテープ

要所要所でパーマセルテープ。
- 押しピン(ピンホール穴あけ用)&ゴム ※他の物で代用するならそれで。無くても可
- 工作道具(カッター・ハサミ・両面テープ・定規etc...)
作り方
ではでは、早速、ティッシュの箱を3つとカラーセロハンを使って、印画紙で撮影するピンホールカメラを製作していこうと思います。
ただ、今回は1枚撮りとなりますので、ご容赦ください。
1.準備した3つのティッシュの箱の、ティッシュ取り出し部分の面だけ切ります。
↓
2.箱に光線漏れの心配がある部分は、黒い紙や黒いテープ等で補強し、光線漏れを防ぎます。
↓
3.箱2つを重ねます。
↓
4.もう1つの箱の真ん中に押しピンで穴をあけます。
↓
5.カラーセロハンを任意の色味になるように重ね、ホチキスで留め、セロハンテープでピンホールを開けた箱のピンホール部分に裏から貼り付けます。
私は、前回の記事で紹介したモノクロ多階調印画紙用のフィルターを重ねた色味に近くなるように、100均(セリア)のカラーセロハンを重ねました。
30mm角にカットして重ねてホチキスかなんかで留めます。
とりあえず、黄色が5枚、赤が3枚です。
あとで、変更も可能ですので、撮ってプリントしてみて、カラーセロハンの色の増減で、プリントの色味を調整していきます。
↓
6.もう1つの箱を、重ねた箱の隙間に入れていきます。
念のためゴムで縛れば完成。
印画紙をセッティングする
今回使用するカラー印画紙は、ロールで購入したfuji CAペーパー(102mm×186m)をカットして使用します。
意外とティッシュの箱と印画紙の102mmの幅がちょうどいい感じだったという。
長さは箱の長さに応じて。
今回の私が準備した箱は220mmくらいがちょうどいい感じだったので、そのサイズにカットしていきます。
カラー印画紙のセッティングとしては、真っ暗な部屋で、カラー印画紙に両面テープだったりセロハンテープ・マスキングテープだったりを丸めて、四隅に貼り付けます。
あとは重ねた方の箱に貼り付けて、もう一つの箱を重ねて完成。
前回の巻き上げ機構のセッティングと比べるとかなりイージーになったのではないかと自負しております。笑
現像方法(RA-4リバーサルプロセス)
現像方法は前回同様、RA-4リバーサルプロセス。
こちらの記事等に、紹介しています。興味のある方は是非。
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一応、またあらかたの流れを。
モノクロ印画紙現像液 1分 約20℃
↓
停止液 約30秒 適当
↓
ソラリゼーション
ここからはライトをつけて作業します
↓
水洗 約1分 しっかり水洗する
↓
RA-4 発色現像液 45秒~1分 約35~38℃
↓
RA-4 漂白定着液 45秒~1分 約35~38℃
↓
水洗 約2~3分
↓
乾燥
作例

カラーセロハン イエロー 5枚 マゼンタ 3枚 露光時間 1分
実際に試写した結果、写る部分は真ん中付近だけだったので、普通にKGサイズにカットしたものを真ん中にセットすることにしました。
単純に、フランジバックというか、レンズ部分から後ろの距離が短かったんでしょうね。
色味に関しては、カラー印画紙をプロフェッショナルペーパーからCAペーパーに変えたからか、全く予想打にしない方向に転びました。
イエロー・マゼンタ、ともに強いので、カラーセロハンの枚数を減らします。

上 カラーセロハン イエロー 3枚 マゼンタ 2枚 露光時間 45秒 ・中 カラーセロハン イエロー 2枚 マゼンタ 1枚 露光時間 30秒 ・下 カラーセロハン 無し 露光時間 30秒
イエロー3枚、マゼンタ2枚にしました。
露光時間は45秒。
2枚1枚でも試してみました。
露光時間は30秒。
あまりにもカラーセロハンの色味により過ぎるので、カラーセロハンを付けずに撮ってみました。
2枚目(中)いいですよね。笑
まとめ
今回、実際やってみて分かったことは、カラーセロハンでは、よく言ってセピアチック(全体的にイエローないしマゼンタ調)になるだけで、カラー印画紙で撮影した割りに、さほどカラーっぽくはならない。
全体的に、単色系になる。
というところにたどり着きました。
前回のモノクロ多階調印画紙用のフィルターを使って撮影した方が、よっぽど全体的な色のバランスがとれていたと感じます。
カラーという面ではの話ではありますが。
やはり、モノクロ多階調印画紙用のフィルターと比較するといろんな面で、カラーセロハンでは再現できない部分があったということでしょうね。
私の中では、今回でカラーセロハンに関してはお役御免!といった感じです。
まぁものが違うので、今回の違いも当たり前と言えば当たり前ではありますが。笑
そして、今回は比較的寄りで撮ったつもりですが、まだまだ広角に撮れていました。
次回、機会があれば接写くらいの勢いで寄ってみようと思っています。
ここ最近たてつづけに印画紙で撮るピンホールカメラ製作についての記事を書かせて頂きました。
純粋に製作してて面白いというのと、若干、手間はかかりますが、RA-4リバーサルプロセスの現像過程が好きすぎて。
世の中の物価高も相まって、フィルムもだいぶ値上がりしたなと感じる今日この頃。
いろんな角度でより気軽に写真を楽しめたらなと、その方法を手探りで模索している。
そんなことを勝手に思っている次第であります。