【RA-4 リバーサル⑧】私の自由研究 ティッシュ箱とカラーセロハンを使って自作したピンホールカメラの作り方と、そのピンホールカメラを用い、カラー印画紙での撮影のやり方と作例


毎日毎日暑いですねー。

夏休み真っ只中。

早いものでもうお盆。

半分が過ぎようとしています。

夏休みの宿題は最後にバタバタとやった記憶がある、けーすみ(@ksumisan)です。

今日も今日とて、勝手に自由研究を。


前回の巻き上げ式の印画紙ピンホールカメラ製作で感じた事

前回は100均のボール紙を使って印画紙で撮るピンホールカメラを作ってみました。

【RA-4 リバーサル⑦】私の自由研究 ボール紙を使って自作したピンホールカメラの作り方と、そのピンホールカメラを用い、カラー印画紙での撮影のやり方と作例

暑い。 どうも、けーすみ(@ksumisan)です。 学生さんたちは夏休みなのかな。 夏休みと聞くと ...

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そこで、また機会があればやってみたい課題的なことが5つありました。

  • カメラのサイズを少しだけ大きくする
  • 多階調フィルターに代わるものを探す
  • バランスをとるために、重しを付ける
  • 近い被写体を撮る
  • 撮れるコマをもっと増やす(印画紙を長くする)

いくつかクリアできるものはクリアしていこうと思います。まぁ可能な限り。

巻き上げ機構部分を作った分、自分的にも少し手間がかかったと思いますし、色の調整にモノクロ多階調印画紙用のフィルターを使った分、なかなか簡単に作るのは難しいのではないかと感じた次第です。

その後、今回はもっと簡単に、かつ比較的イージーに入手可能なもので製作できないものかと考えまして。

準備するもの

ティッシュの箱(3箱)

※可能であれば、サイズが若干大きいのが1つあれば最終的にセットする時に楽かな。

カラーセロハン(100均・イエローとマゼンタがあれば〇) 

前回のモノクロ多階調印画紙用のフィルターの代替するものとしてカラーセロハンでやってみようと思います。

100均(セリア)です。

赤と書いてありますが、個人的にはマゼンタに近いのではないかと思い、こちらをチョイスしました。

まぁその辺はお好みで。

あとは、簡単に紹介を。

  • カラー印画紙
  • マスキングテープ・パーマセルテープ等(光線漏れを防ぐためですので、光を出来るだけ通さないもの、黒いものがよいかと&補強のため。)

100均のマスキングテープ

要所要所でパーマセルテープ。

  • 押しピン(ピンホール穴あけ用)&ゴム ※他の物で代用するならそれで。無くても可
  • 工作道具(カッター・ハサミ・両面テープ・定規etc...)

作り方

ではでは、早速、ティッシュの箱を3つとカラーセロハンを使って、印画紙で撮影するピンホールカメラを製作していこうと思います。

ただ、今回は1枚撮りとなりますので、ご容赦ください。

1.準備した3つのティッシュの箱の、ティッシュ取り出し部分の面だけ切ります。

2.箱に光線漏れの心配がある部分は、黒い紙や黒いテープ等で補強し、光線漏れを防ぎます。

3.箱2つを重ねます。

4.もう1つの箱の真ん中に押しピンで穴をあけます。

5.カラーセロハンを任意の色味になるように重ね、ホチキスで留め、セロハンテープでピンホールを開けた箱のピンホール部分に裏から貼り付けます。

私は、前回の記事で紹介したモノクロ多階調印画紙用のフィルターを重ねた色味に近くなるように、100均(セリア)のカラーセロハンを重ねました。

30mm角にカットして重ねてホチキスかなんかで留めます。

とりあえず、黄色が5枚、赤が3枚です。

あとで、変更も可能ですので、撮ってプリントしてみて、カラーセロハンの色の増減で、プリントの色味を調整していきます。

6.もう1つの箱を、重ねた箱の隙間に入れていきます。

念のためゴムで縛れば完成。

印画紙をセッティングする

今回使用するカラー印画紙は、ロールで購入したfuji CAペーパー(102mm×186m)をカットして使用します。

意外とティッシュの箱と印画紙の102mmの幅がちょうどいい感じだったという。

長さは箱の長さに応じて。

今回の私が準備した箱は220mmくらいがちょうどいい感じだったので、そのサイズにカットしていきます。

カラー印画紙のセッティングとしては、真っ暗な部屋で、カラー印画紙に両面テープだったりセロハンテープ・マスキングテープだったりを丸めて、四隅に貼り付けます。

あとは重ねた方の箱に貼り付けて、もう一つの箱を重ねて完成。

前回の巻き上げ機構のセッティングと比べるとかなりイージーになったのではないかと自負しております。笑

現像方法(RA-4リバーサルプロセス)

現像方法は前回同様、RA-4リバーサルプロセス。

こちらの記事等に、紹介しています。興味のある方は是非。

リバーサルフィルムで撮影した写真を自家プリントしていきます。
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一応、またあらかたの流れを。

モノクロ印画紙現像液 1分 約20℃

停止液 約30秒 適当

ソラリゼーション

ここからはライトをつけて作業します

水洗 約1分 しっかり水洗する

RA-4 発色現像液 45秒~1分 約35~38℃

RA-4 漂白定着液 45秒~1分 約35~38℃

水洗 約2~3分

乾燥

作例

カラーセロハン イエロー 5枚 マゼンタ 3枚 露光時間 1分

実際に試写した結果、写る部分は真ん中付近だけだったので、普通にKGサイズにカットしたものを真ん中にセットすることにしました。

単純に、フランジバックというか、レンズ部分から後ろの距離が短かったんでしょうね。

色味に関しては、カラー印画紙をプロフェッショナルペーパーからCAペーパーに変えたからか、全く予想打にしない方向に転びました。

イエロー・マゼンタ、ともに強いので、カラーセロハンの枚数を減らします。

上 カラーセロハン イエロー 3枚 マゼンタ 2枚 露光時間 45秒 ・中 カラーセロハン イエロー 2枚 マゼンタ 1枚 露光時間 30秒 ・下 カラーセロハン 無し 露光時間 30秒

イエロー3枚、マゼンタ2枚にしました。

露光時間は45秒。

2枚1枚でも試してみました。

露光時間は30秒。

あまりにもカラーセロハンの色味により過ぎるので、カラーセロハンを付けずに撮ってみました。

2枚目(中)いいですよね。笑

まとめ

今回、実際やってみて分かったことは、カラーセロハンでは、よく言ってセピアチック(全体的にイエローないしマゼンタ調)になるだけで、カラー印画紙で撮影した割りに、さほどカラーっぽくはならない。

全体的に、単色系になる。

というところにたどり着きました。

前回のモノクロ多階調印画紙用のフィルターを使って撮影した方が、よっぽど全体的な色のバランスがとれていたと感じます。

カラーという面ではの話ではありますが。

やはり、モノクロ多階調印画紙用のフィルターと比較するといろんな面で、カラーセロハンでは再現できない部分があったということでしょうね。

私の中では、今回でカラーセロハンに関してはお役御免!といった感じです。

まぁものが違うので、今回の違いも当たり前と言えば当たり前ではありますが。笑

そして、今回は比較的寄りで撮ったつもりですが、まだまだ広角に撮れていました。

次回、機会があれば接写くらいの勢いで寄ってみようと思っています。

ここ最近たてつづけに印画紙で撮るピンホールカメラ製作についての記事を書かせて頂きました。

純粋に製作してて面白いというのと、若干、手間はかかりますが、RA-4リバーサルプロセスの現像過程が好きすぎて。

世の中の物価高も相まって、フィルムもだいぶ値上がりしたなと感じる今日この頃。

いろんな角度でより気軽に写真を楽しめたらなと、その方法を手探りで模索している。

そんなことを勝手に思っている次第であります。



 

 

  • この記事を書いた人

けーすみ

フィルムカメラ・フィルム写真が好きで、自宅に暗室を作りフィルム現像からプリントまでやっています。 カメラ・レンズや自宅暗室などの作例をメインに載せています。 とにかく「撮ってみて、焼いてみて。」の試行錯誤の日々です。 epilogとは「詩歌・演劇などの終わりの部分のこと。」を表す言葉で、一種の終活のように私自身がこれまで撮った写真や書いた詩、感じたモノや触れたコトに対する思いを、ブログとして綴っていこうと考えてepilog.というタイトルにしました。 私のやってきたこと・今やっていること・これからやっていくことが読者の方に少しでも有益となれば幸いです。

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