【カラーネガ現像①】現像機材の紹介とカラープリント用薬品 コダック エクタカラー RA-4 を用いての現像・作例 薬品の作り方

けーすみ(@ksumisan)です。

だいぶ暖かくなりました。これから暗室作業をするにはいい季節になってきますねー。

はーい!現像しまーす!!


使用するもの

現像するフィルム

今回私が現像するのは、Kodak ultramax400を3本とFuji 業務用100を1本です。

昔は町の写真屋さんにフィルム現像と同時プリントで出したら、この業務用100のフィルムを貰ってた記憶があります。

今思うといい時代でした。

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現像タンクとリール

使うのはPaterson ユニバーサルタンクアンドリール【35mm/2本・120(220)/1本用(オートロードリール2個付)】。

120(220)フィルムであれば1本、35mm判フィルムなら一気に2本現像できてしまうという。

以前は、LPLのステンレス現像タンクを使用してモノクロのみ自家現像していました。

その後、カラーはフィルム現像からではなくプリントから始めたのですが。

カラープリントする際、KGサイズを100均のステンレスバットでプリントしようとしたら、漂白定着液のバットが錆びる錆びる!!

一発で使えなくなりました。ものによりますが、やはり薬品を使用するのには金属ではなくプラか塩ビがいいですね。以後気を付けます。

それからというものカラーのプリントはプラのバットで、カラーネガフィルムを現像する際はこちらの現像タンクを購入し使用するようにしました。

  リールはフィルムサイズに合わせて調節できるようになってます。

120フィルム仕様

左:35mm判フィルム仕様・右:127フィルム仕様

パターソン PATERSON スーパーシステム4現像タンク ユニバーサルタンクアンドリール PTP115

使用する薬品

今回使用する薬品はKodak エクタカラー RA4 です。

左から順にスターター・a液・b液・c液

この薬品は本来プリント用ですが、フィルム現像も可能ということでKodakのカラーネガフィルムはこちらで現像しています。

この処理液は発色現像液と漂白定着液の2つになります。

漂白定着液とは漂白液と定着液を一緒にしたもので漂白と定着の処理を一気にできてしまうという薬品です。

液を2つしか使わないので幾分か作業は楽になる気がしますが、選択肢が減りますし結局やることは変わらないので、私はさほど気になりません。

どちらがいいか悪いかは個人の裁量におまかせします。

一応、この薬品はプリント用なので現像のクオリティ云々、多くは望めないかもしれませんが、現段階の現像では可もなく不可もなく現像できているのかなと思います。

Kodak エクタカラー RA4 はまだいろいろなところで販売されています。

コダック|Kodak エクタカラーRA発色現像スターター (1.2L)[EKTARADEVST1.2L]
コダック|Kodak エクタカラー RA 発色現像補充液 RT (10L)
コダック|Kodak エクタカラー RA 漂白定着補充液 (10L)

最後に水滴防止剤のドライウェルに浸してそのまま乾燥へ。

こちらはオプションです。私はフィルムの現像を始めた時から使っていて、もはやルーティン化していてなんとなく毎回やっています。

フィルム用のスクイジーは上手くやらないとフィルムに傷が入る恐れがあるのでそれは避けたいかなと。

上手にすればなんてことはないのでしょうが、私はこの薬品にお願いしています。

ただ、こちら使用期限が切れているので意外と水滴の痕が残っちゃいます。(笑)

もうお気付きかもしれませんが、現像の頻度がそれなりに多くないと結構すぐ薬品の使用期限、切れちゃいます。

お互いに気を付けましょう。(笑)

  • 薬品の分量

Patersonの現像タンク裏には…

私は、35mm判を2本現像する時は600ml、120フィルム1本の時は500mlで現像しています。あくまで私なりに調べての分量なので、増減は自己責任でお願いします。

発色現像液 スターター a液 b液 c液
600ml 15ml 21ml 10ml 21ml 533ml
500ml 12.5ml 17.5ml 8ml 17.5ml 444.5ml
漂白定着液 a液 b液
600ml 85ml 120ml 400ml
500ml 71ml 100ml 329ml

※小数点以下は四捨五入しています。

ドライウェルはフィルムに使用する際、水2Lにドライウェル10mlということなので、とりあえず2L作って必要な分だけ使用しています。


実際に現像してみる

リールにフィルムを巻く

以前使っていたLPLのリール。私には真っ暗の中で巻くのは少し難しく感じましたが、今回のPatersonのリールはそれに比べると案外容易に巻くことができます。(※練習のためフィルムは1本潰しました。)

1.黒い球の部分にフィルムを挟みます

 

3.右を上げるイメージor左を下げるイメージか?

2.挟んだ状態

 

4.左右交互に上げ下げします(元の状態)

あとは、これをフィルムが終わるまでひたすら繰り返す。これでフィルムが巻けてるんだからすごいですよね。

完成!巻き終わりました!!明るいところでやるとものすごい簡単なのですが。

現像手順

今回はこの液温と時間で現像していきます。

もっと暖かくなったら、より液温を上げて時間は短くして現像してみます。

発色現像(30℃) 5分30秒(最初30秒連続撹拌➡以降1分毎10秒撹拌)

水洗 2~3回水を入れ替えて流します。(発色現像液を次の工程に持ち込まないように。)

漂白定着(25~30℃) 8分(最初30秒連続撹拌➡以降1分毎10秒撹拌)

水洗 3~5分

水滴防止剤 30秒浸す

乾燥

※薬品を入れ終わった時に、フィルムにつくであろう気泡を取るために机にコンコンします。

※撹拌は倒立撹拌です。逆さにし、薬品を全体にいきわたらせます。慌てず蓋はしっかりしめましょう。

おおおぉぉ~!像が出てる~!!

この時はいつもテンション上がります。

作例

それでは早速作例を載せていきます。

スキャナーはEPSON GT-X900です。

Canon p /Canon 50mm f1.8 lmount /Kodak ultramax 400

その他の作例

Rollei 35s /sonnar 40mm f2.8 /Kodak ultramax 400

その他の作例

Asahi pentax kx /smc pentax-m 35mm f2.8 /Kodak ultramax 400

その他の作例

Asahi pentax kx /smc pentax-m 35mm f2.8 /Fuji 業務用100

その他の作例

まとめ

全体的に粒状性は若干荒い感じ。

3つ目のAsahi pentax kx /smc pentax-m 35mm f2.8 /Kodak ultramax 400 のところ。

露出がアンダーすぎました。参考にならないかもしれません。

最後のFuji 業務用100にいたっては期限切れというこもあり、いろいろとまちまちで若干マゼンタ寄りの色味になった感じがします。

少し漂白定着液の時間が長かったからかな?

わかりませんが、Kodak エクタカラー RA4という本来プリント用の薬品でもとりあえず現像できました!

ただ、この薬品でより良い現像結果を目指したいのであれば、もう少し現像方法を突き詰める必要があるようです。

またこの薬品で現像する時はその時にでも、方法・結果を書きたいと思います。

とりあえず次は違う薬品で現像してみようと考え中。



 

 

  • この記事を書いた人

けーすみ

フィルムカメラ・フィルム写真が好きで、自宅に暗室を作りフィルム現像からプリントまでやっています。 カメラ・レンズや自宅暗室などの作例をメインに載せています。 とにかく「撮ってみて、焼いてみて。」の試行錯誤の日々です。 epilogとは「詩歌・演劇などの終わりの部分のこと。」を表す言葉で、一種の終活のように私自身がこれまで撮った写真や書いた詩、感じたモノや触れたコトに対する思いを、ブログとして綴っていこうと考えてepilog.というタイトルにしました。 私のやってきたこと・今やっていること・これからやっていくことが読者の方に少しでも有益となれば幸いです。

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