【カラーネガ現像⑨】MAMIYA RB67proSDで撮影した120フィルム(Fuji PRO160ns)をCN-16L対応 オリエンタルカラー CNL-N1Rで自家現像した結果・作例


寒いです。

冬の切なげな色を愛で、春が早くこないかと思い馳せ、春は春でまた愛でて。

そんな気分の、どうも、けーすみ(@ksumisan)です。

今日も今日とて、現像していきます。


120フィルム(ブローニー)というフィルム

中判カメラと言われるカメラで主に使用されている120フィルム(ブローニー)。※以下、120フィルム。

一口に120フィルムといっても、撮影機材ややり方によっていろいろで。

同じフィルムで、6×4.5、6×6、6×7、6×9などなど、他様々なサイズでの写真があったりします。

  6×4.5cm判 6×6cm判 6×7cm判 6×8cm判 6×9cm判 6×12cm判 6×17cm判
ろくよんご ろくろく ろくなな ろくはち ろくきゅう ろくいちに ろくいちなな
別名 セミ判 ローライ版     ブローニー判   パノラマ版
有効画面サイズ(mm) 56x41.5 56x56 56x70 56x77 56x84 56x118 56x168
120フィルム 16枚撮り 12枚撮り 10枚撮り 9枚撮り 8枚撮り 6枚撮り 4枚撮り
220フィルム 32枚撮り 24枚撮り 20枚撮り 18枚撮り 16枚撮り 12枚撮り 8枚撮り

[引用元:Wikipedia(120フィルム)]

Wikipediaさんから引用させて頂きました。

今も220フィルムってあるのかな?

私自身、把握はしていませんが、見かけないような気もします。

さておき、今回使用したカメラがMAMIYA RB67proSD。

このカメラのちょっとした詳細についてはこちらの記事に書いています。

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手持ちのフィルムカメラを紐解いていく 中判カメラ編

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35mm判フィルムとの比較

現物はこんな感じ。

明らかに原板が大きい。

6×7でいうと、、、

56mm×70mm=3920

35mm判のフィルムが、、、

24mm×36mm=864

面積を比較しますと、ものによっては撮影面積が4倍以上。

なので、プリントした時の画質がとてもよい。

同じサイズでプリントした時なんて、そりゃあもう。

とにかく綺麗。

スキャンした又は大きく引き伸ばした時、35mm判との差がより如実に感じられます。

前置きが長くなりましたが、そんな120フィルムを本日は現像していきます。

準備するもの

カラーネガフィルム

今回現像する120フィルムは、今はもう販売終了しているFuji PRO160ns

期限切れではありますが。

現像タンクとリールは、こちらの記事で書いております、Paterson ユニバーサルタンクアンドリール。

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いつものものを。

リールは120フィルム仕様にして使用。

発色現像液

これは私の個人的な見解なんですが、早い段階で水と混ぜてしまうと、劣化するのも早くなるので、私は可能な限り原液で残しておきたい派です。

現像の頻度もそれほど多くはない方なようなので。

それほど難しい計算ではないですが、算出していきます。

5Lの処理液を作るのに、A・B・Cの液を全部と4L の水と記載があります。

つまり、A・B・Cの液でだいたい1Lになる。

よく見ると、B液は250mlとの記載が。

C液も計量器で量ったところB液と重さはさほど変わらないことがわかりました。

g・cc・mlの違いはあると思いますが、そこは今回深く考えない方向で進めていきます。

つまり、おおよそBとCの液は250mlで二つを足すと500ml。

必然的にA液が500mlになる。

この処理液を500mlだけ作るとしたら、A・B・Cの液と4L の水を単純に10で割ってあげればいいので、A 50ml B 25ml C 25ml 水 400mlとなりました。

最終的に、ちょっと多いですがこの処理液を600ml作りたい。

ということで、再度ちょろっとした計算をして、、、

  • A 60ml + B 30ml + C 30ml + 水 480ml = 600ml

基本、カラーネガフィルムはC-41プロセスで現像すれば、間違いないと思われます。

なので、別にBANの方で現像しても大丈夫とは思いますが、一応富士のフィルムということなので、CN-16L対応の発色現像液を使用していきます。

この発色現像液も、今は販売されているのかな?

わかりませんが、だいぶ前に購入したものなので、一抹の不安。

漂白液

いつも使っているものを。

そのまま。

  • 600ml

定着液

今回はこちらの定着液。

いつも使っているやつが、ついに腐れてしまったゆえ。

新調しました。

原液 1 :  水 4 の比率ということで。

  • 原液 120ml + 水 480ml = 600ml

水滴防止剤

ドライウェル。

水2Lにドライウェル10mlということなので、とりあえず2L作って必要な分だけ使用しています。

現像時間と現像の流れ

現像の流れ

発色現像 30℃ 5分 最初の30秒は水滴をとるためにトントンし連続倒立撹拌➡そこから1分毎に10秒に4回の倒立撹拌

ぬるま湯で軽く水洗

漂白 25℃くらい 5分 最初の30秒は水滴をとるためにトントンし連続倒立撹拌➡そこから1分毎に10秒に4回の倒立撹拌

ぬるま湯で軽く水洗

定着 25℃くらい 5分 最初の30秒は水滴をとるためにトントンし連続倒立撹拌➡そこから1分毎に10秒に4回の倒立撹拌

ぬるま湯でしっかり水洗

水滴防止剤 20℃くらい 30秒程度

乾燥

作例

まとめ

今回使用したレンズがMAMIYA KL127mmf3.5L & MAMIYA KL65mmf4Lです。

それぞれのコマをどのレンズで撮ったのかは、昔になり過ぎて忘れちゃいました。笑

その分、四季があるネガが出来上がったので、よいです。

正直、像が出ないことも想定していたくらい昔ですし。

薬品もだいぶ昔から使ってたものですし。

巻く時にくるくるカールするーし!

こんなことが今後無いように、フィルム入れたなら早いうちに撮って、すぐに現像しようと思いました。

皆様もそうすることを強くおすすめします。

まぁなにはともあれ、綺麗なもんです。

ちなみに、こちらの記事に書いています。

自宅暗室手帖 自宅に写真暗室を作るということ 自宅暗室の注意点やメリット・デメリット かかる費用と時間の話

こんばんは。けーすみ(@ksumisan)です。 だいぶ日が長くなりました。 ついこないだまで、暗く ...

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多少古いデータにはなっているかとは思いますが、店舗に出すとそれなりの料金と日数かかっちゃうところを、即日かつ比較的安価に現像できるのは手間を考慮してもメリットだと、私は思うんですがね。

フィルムの自家現像は自己責任でお願いします。



 

 

  • この記事を書いた人

けーすみ

フィルムカメラ・フィルム写真が好きで、自宅に暗室を作りフィルム現像からプリントまでやっています。 カメラ・レンズや自宅暗室などの作例をメインに載せています。 とにかく「撮ってみて、焼いてみて。」の試行錯誤の日々です。 epilogとは「詩歌・演劇などの終わりの部分のこと。」を表す言葉で、一種の終活のように私自身がこれまで撮った写真や書いた詩、感じたモノや触れたコトに対する思いを、ブログとして綴っていこうと考えてepilog.というタイトルにしました。 私のやってきたこと・今やっていること・これからやっていくことが読者の方に少しでも有益となれば幸いです。

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