自宅暗室手帖 私が考える自宅暗室における必需品&あると便利なもの フィルム現像編


少しずつ寒くなってきました。

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

運動するのにいい季節になってきました。

こんな時は写真を撮りに出かけたくなります。

フォトウォーク。

そして、現像、プリント。

日々のサイクルの中のサイクル的な。笑


さてさて、私は、これまでまぁそれなりに浅く広く的な感じで自宅暗室での出来事を投稿してきました。

おおまかにネガフィルムの現像について抜き出してみますと、、、

カラーネガフィルムの現像について、ないしあらかたの機材紹介をしているのはこちらの記事。

kodak エクタカラー RA-4 でフィルム現像
【カラーネガ現像①】現像機材の紹介とカラープリント用薬品 コダック エクタカラー RA-4 を用いての現像・作例 薬品の作り方

けーすみ(@ksumisan)です。 だいぶ暖かくなりました。これから暗室作業をするにはいい季節にな ...

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モノクロネガフィルムの現像であればこちら。

kodak d-76でFUJIFILM neopan acros100を現像
【モノクロネガ現像①】現像機材の紹介と薬品の作り方 コダック D-76でacros100を現像・作例

どうも。けーすみ(@ksumisan)です。 3年前のこないだは友人の結婚式でした。 出席のため東京 ...

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いろんな方の手法を参考にしたり、独学・手探りでやったりとなんだかんだ。

今回は、それを踏まえた上で、フィルム現像の必需品ないしあった方が絶対いい!的なもの。

なくてもいいけど、あったら便利だよね!みたいなのを私の勝手な独断と偏見でご紹介していきます。

自分自身の復習の意味も込めて。

フィルム現像に必要なもの

現像タンク

パターソン ユニバーサルタンク&リール

LPL ステンレスタンク

LPL ステンレスリール

フィルムをリールに巻きタンクに入れ、タンク内に薬品を出し入れし、現像するのに使います。

ステンレス製やプラスチック製などいろいろあります。

私自身は、LPLのステンレスタンクとリール。

それと、パターソンのユニバーサルタンク&リールを所有しています。

ステンレス製はモノクロ・カラーいろいろ現像で使っていくうちに錆びる可能性が気になるところではあります。

無くてもできないことはなさそうですが、あった方が断然楽にできると思いますし、精度的な部分等考えると、私は必要不可欠だと思います。

私はやりませんが、現像タンクを自作されてる方もいらっしゃるようです。(すごい!)

まぁそこは自己責任で。

現像薬品

市販のものや自家調合・液体・粉末等様々な薬品を使って現像します。

現像液・漂白液・定着液・発色現像液・漂白定着液などなど。

これもまた種類はいろいろです。

昔からされてる人で慣れた調合方法があるのであればその方がいいとは思いますが、比較的容易にある程度の精度を出したいというのであれば、現像液・発色現像液や漂白液・定着液等、すでにそれ専用で販売されている製品がいいのかなと思います。

その方が始めやすいのかと。

これもまた自己責任でお願いします。

タイマー

モノクロであればフィルムと薬品ごとの組み合わせで、ある程度標準的な時間があると思いますし、カラーにしても時間は関係してきます。

もちろん、現像で変化をつけたいというのであればなおさら。

いくつかあった方が無難かなと。

温度計

タイマーと同じような感じです。

時間と温度は重要な関係性にあります。

(※加えて言わせていただくと液の濃度も!)

液温によって標準的な現像時間が長くなったり短くなったりするので、ある程度の液温は把握しておきたいというのが正直なところです。

そこからどうしたいかは、自分なりに現像時間を調整する等できるわけですから。

個人的には2,3本ほしいくらいです。

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計量カップ

フィルムを現像するにあたり、薬品の種類もそれなりにあるので、薬品毎の一時待機場所的な感じで使っています。

私は、それほど精度が必要のないものに関しては、計量カップで使用液を作ったりもします。

安価なものではありますが、いくつかもっています。

私は、あった方がいろいろやりやすいかなと思います。

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メスシリンダー

学生の頃、理科の実験等で使った記憶がある方も多いと思います。

簡単にいいますと、液体をはかるのに使います。

使い方等は、私なんかより詳しい方が書かれてますので、そちらをご覧ください。

私の中では、ある程度精度が必要なものに関してはこちらを使って使用液を作ります。

現存する市販の現像薬品等、基本的な配合分量が決まっているものがほとんどなので、ある程度忠実に分量を守るために、これではかって配合していく感じです。

自家調合ならなおさら必要なのではないかなと。

私は、500mlのものを持っています。

メスシリンダーの背が若干高いので薬品を入れる時、少しコツがいるかもしれません。

それと、最初に精度の話をしましたが、目盛りが5ml毎なので精度的に気になることもあります。

もう少し小さいものをチョイスすればよかったかなと思う時も。

計量カップと比較すると、精度的には断然こちらですが!

まぁある程度で!!笑

ガラス製・プラスチック製等あるようですが、私はプラスチック製にしました。

ちなみに、粉末の薬品を使用する際は、計量器が必要になってくるかと思います。

お好きなものを。

あると便利なもの

パーフェクトローダー

私は所持してませんが、マスコというメーカーから、リールにフィルムを巻くための道具があります。

それがこれです。

LPLや他のメーカーのリールでも使用可能なのかは不明です。

そして、まだ販売されているのかも不明です。

自宅暗室を始めた頃は、なかなか暗闇の中でフィルムをリールに上手に巻けず、これが欲しくてたまりませんでしたが、ひたすら押し入れで練習して、それなりに巻けるようになったので必要性を感じなくなりました。

あと、使用していたタンクとリールもLPLのものでしたし。

余談

ちなみに、フィルムをフィルムマガジン(パトローネ)に巻くフィルムローダーというものもあります。

写真用フィルムの価格が高騰している中で、少しでもコスパのいい方法を!と考えるのは人間の性というもので。

長尺のフィルムを買って、フィルムマガジン(パトローネ)に巻いて撮影し現像。

フィルムマガジン(パトローネ)自体も使い回しができるので、毎回ゴミにならないという。

私は持っていません。

ピンチハンガー

現像後のフィルムをこれに吊るし乾燥させます。

いろいろ方法はあると思いますが、この洗濯バサミ的なのに吊るすのを、昔テレビか何かで見て憧れてて、「自宅に暗室作ったらこれやるぞ!」と思ってまして。

よくあるプラスチックのやつだと、洗濯バサミのものを挟む部分の凸凹がフィルムでも印画紙でも挟んだあとがついたので却下。

※端っこを少しだけ挟む等、挟み方にもよるかと思います。悪しからず。

木製は、個人的見解ですが、比較的挟む力が弱いものが多いので、フィルムを吊るして錘まで吊るしたら心許ない気がして。

小さい印画紙くらいならなんとか。

大きい印画紙になると、何個かつける必要性があるんじゃないかって!

木製が1番おしゃれではあるんですが。

ということで、私がチョイスしたのはステンレス製。

挟む力は十分ですし、挟んでいる部分が細いので、挟みあともそれほど気にならないかなと。

それと、ちょっとカッコいい!笑

木製とは違ったおしゃれ感があります。

ただ、正直、挟みあとがつくのはつきます。

挟む力も強いし、力の加わる部分が一点なので、印画紙でも下手すれば曲がります。

これまたちなみに、、、

36枚撮りだと2mくらいかな。

結構な長さになるので、だいぶ高いところにかける必要があります。

このへんはみなさんはどうやっているのか気になるところではあります。

高いところにつっぱり棒でもいけるかなと思いますし、あるいは備え付けのパイプ等を天井につけているとか。

こういった方法ではないにせよ、どのようにして乾燥しているのか。

う〜ん、知りたい!

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フィルムクリップ(錘のついたやつ)

私は現像後のフィルムを乾燥する時、曲がったり、カールしたりするのを防ぐのに使っています。

ピンチで挟んで吊るしたフィルムの1番下につけます。

以上。

水切り

スポンジタイプのものや水切りタイプのもの、様々です。

フィルムを挟んで現像後の水滴を落とすのに使います。

以前スポンジは試しましたが、フィルムにキズが入ってしまったのでやめました。

うまくやればそんなことはないと思いますが。

まぁ修練が足りなかったというわけです。

それ以降、私は挟むタイプの水切りはしていません。

水切り剤(ドライウェル)に浸し、水切り浴をしたら、そのまま吊るしていきます。

たまに水滴跡が残ってしまう時もあったりなかったり。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

一口にフィルムを現像するといっても、いろんな便利グッズ的なものが存在しています。

他にも、現像したネガフィルムを保存しておくネガアルバムやリバーサルフィルムもあるのであればライトボックスなどなど、、、

欲しいものを挙げていけば、きりがないほどに。

自分に必要なもの。

そうでないもの。

取捨選択はおまかせします。

あくまで、私の主観ですので。

みなさんの、、、

「こういうのもありますよ!」

「これ便利でした!」

「私はこれを使って、こうやってます!」

みたいなのもあるかと思いますので、そういったものもどしどしご教授頂けますとありがたい限りです。



 

 

  • この記事を書いた人

けーすみ

フィルムカメラ・フィルム写真が好きで、自宅に暗室を作りフィルム現像からプリントまでやっています。 カメラ・レンズや自宅暗室などの作例をメインに載せています。 とにかく「撮ってみて、焼いてみて。」の試行錯誤の日々です。 epilogとは「詩歌・演劇などの終わりの部分のこと。」を表す言葉で、一種の終活のように私自身がこれまで撮った写真や書いた詩、感じたモノや触れたコトに対する思いを、ブログとして綴っていこうと考えてepilog.というタイトルにしました。 私のやってきたこと・今やっていること・これからやっていくことが読者の方に少しでも有益となれば幸いです。

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