【RA-4 リバーサル⑤】明暗のはっきりしたコマをプリントする コントラストの調節を試みた 仕上がりと作例・感想


明けましておめでとうございます。

ご無沙汰しております。けーすみ(@ksumisan)です。

本年もゆるりとよろしくお願いします。


コントラストの調節をどうやるか

以前からリバーサルフィルム(ポジフィルム)をRA-4 リバーサルという手法で、引き伸ばし機を用いていくつかプリントしてきました。

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asahipentax6×7、富士velvia50で撮影
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もちろん課題も多くあるわけで。

その中でも大きな課題として、コントラストの調節があります。

やはりプリントした写真とオリジナルのスライド・スキャン画像を見比べると、色の再現性も然り、細かい部分はまだまだな節があったりあったり。

なので、よければその辺をもう少し改善したいというのが今回やっていくことです。はい。

これまでのプリントから推測するに、モノクロ印画紙現像液がポイントかなと。

勝手に考えてまして。

というのも、引き伸ばし機で照射後、モノクロ印画紙現像液、停止処理して部屋のライトを点けます。

モノクロのネガ像が印画紙に現れてるんですが、その段階で確認すると結構硬調に仕上がってるんで、原因はそこかなと考えちゃってるわけです。

軟調のモノクロ印画紙現像液を使うことで、オリジナルのスライドに近い納得の仕上がりになればこれ幸いなことないのです。はい。

あとは、私の参加しているFBのグループでまたまたお尋ねしたところ「プレフラッシングが1番有効なんじゃない?やってみて!」っちゅうご意見頂きました。

プレフラッシングとはなんぞや?

ってことなんですが、まっさらの印画紙に少しだけ光を当てて現像処理していく。

例えば、モノクロの印画紙に引き伸ばし機でネガ像を照射する前に、なにかしらの形で少しだけ光を当てる。

すると、印画紙全体が少しだけ感光し、そのまま現像処理をしたら、濃淡はさておきグレーの印画紙が完成するはずです。

要するに、最初から自分好みのグレーをのせておいて、そこにフィルムのネガ像を照射し現像処理することで、軟調な仕上がりになるイメージです。

今回はこの手法をRA-4 リバーサル プロセスでやってみます。

てことで。

試していく方法は2つ。

  • 軟調のモノクロ印画紙現像液を使う
  • プレフラッシングを行う

他にも「これ、どうかな?」とか「これ、試してみて!」みたいなよりよい方法のありましたら、ご教授頂けるとありがたいです。

実際にプリントしてみる

そもそもRA-4 リバーサル プロセスって?

という人はこちらの記事に目を通して頂けたら幸いです。

リバーサルフィルムで撮影した写真を自家プリントしていきます。
【RA-4 リバーサル①】リバーサルフィルムを自家プリントする手順と作例・初挑戦してみた感想

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そして、今回プリントしていくコマはこちら!

Asahi pentax 6×7

Super Multi Coated TAKUMAR/6×7 105mm f2.4

Fuji velvia 50

という私の中ではいつもの組み合わせ。

いってみましょう!!

軟調のモノクロ印画紙現像液

今回使用していくモノクロ印画紙現像液はアンスコ120処方。

世の中便利になったもので〈軟調 モノクロ印画紙現像液〉と調べるといろいろ出てくるんですね~!

そんな中で私が関心を抱いたKodak セレクトールソフト。

この薬品に近い形の自家調合が、アンスコ120処方と言われるもの。

分量の方はというと...

アンスコ120処方

水(40~50℃) 750ml

メトール 12.3g

無水亜硫酸ナトリウム 36g

無水炭酸ナトリウム 36g

ブロムカリ 1.8g

水を加えて1000mlにする。

使用方法は、原液 1 : 水 1~2 で希釈。

処理時間は、20℃で1分30秒(1:1希釈の場合)

[引用元:Kodak セレクトールソフト近似調合する分量はこちらを参考にさせて頂きました。]

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※メトールもメーカーで呼称が違うようで、メトールミン(中外)とメトールサン(NNC)があるようです。参考までに。

結果は...

見事空振りでした。

試し焼き量産でございます。

あまりこれまでのプリントと大きな違いは見受けられませんでした。

プレフラッシング

やり方自体は上で書きました。

これは実際始める前の私の淡い推測だったのですが、プレフラッシングってあくまでモノクロの場合のみ有効なだけで、今回のRA-4 リバーサル プロセスでどれほど効果的な結果を出してくれるかは全く予想できませんし(もしかすると結果はでないかも)、モノクロプリント時のようなセーフライトは無し。

真っ暗での作業ということで事前のイメトレだけはしっかりやりました。

こんな風に落ちるか落ちないかくらいで落ちないようにネガキャリアをずらし、印画紙に露光(像無し)していきます。

その後、ネガキャリアを装着し、あとは通常通り。

結果は...

先ほどの量産試し焼きの画像です。

右端2枚くらいを見て頂けるとわかるように、白んだり若干色が多方面に転んだりしていますが、微かに軟調になっているのはみてとれます。

ぐふふ。

気をよくした私。

四切でプリントしてみました。

アンスコ120処方(1:2希釈) プレフラッシング無し カラーダイヤル(C:0 M:80 Y:110) 絞り(f11) 露光秒数(11秒)

アンスコ120処方(1:1希釈) プレフラッシング有り(0.4秒) カラーダイヤル(C:0 M:80 Y:110) 絞り(f11) 露光秒数(10秒)

細部を見てみます。

アンスコ120処方(1:2希釈) プレフラッシング無し カラーダイヤル(C:0 M:80 Y:110) 絞り(f11) 露光秒数(11秒)

アンスコ120処方(1:1希釈) プレフラッシング有り(0.4秒) カラーダイヤル(C:0 M:80 Y:110) 絞り(f11) 露光秒数(10秒)

プリントしてみて感じたこと

変化していく様も好きなんですよね~!

お馴染みとなりましたが、動画載せさせて頂きます!!

プレフラッシング無しでアンスコ120処方を1:2希釈と薄くしてもコントラストに大きな変化はありませんでしたが、アンスコ120処方は1:1希釈、プレフラッシング有りとし、その分露光秒数を少し短めに設定しプリントしたら、私としてはいい傾向の結果が得られた気がします。

これまたちなみに、今回プレフラッシングも同じカラーダイヤルの数値で露光しています。

その辺も考慮して再度カラーダイヤルの数値を設定し、露光時間も改めながら試し焼きを繰り返していけば、そのうち確実にオリジナルスライドに近いプリントが可能だと感じました。

まぁまだまだ先は長いですが、少なくとも可能なことがわかったので、いろいろまた試行錯誤してみます!!

他にも、「ブロムカリは入れない方がいい!」私の想像とは逆に「硬調のモノクロ印画紙現像液使ってみて!」という意見も頂きましたので、また近いうちに試してみようかなと。

そして、一時この写真をみていたので、新緑の季節が待ち遠しくなりましたとさ。

でみたすでみたす。

珈琲って好きですか?

私、好きです。



 

 

  • この記事を書いた人

けーすみ

フィルムカメラ・フィルム写真が好きで、自宅に暗室を作りフィルム現像からプリントまでやっています。 カメラ・レンズや自宅暗室などの作例をメインに載せています。 とにかく「撮ってみて、焼いてみて。」の試行錯誤の日々です。 epilogとは「詩歌・演劇などの終わりの部分のこと。」を表す言葉で、一種の終活のように私自身がこれまで撮った写真や書いた詩、感じたモノや触れたコトに対する思いを、ブログとして綴っていこうと考えてepilog.というタイトルにしました。 私のやってきたこと・今やっていること・これからやっていくことが読者の方に少しでも有益となれば幸いです。

-Darkroom, print, RA-4 Reversal process
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