【カラーネガ現像③】コダック エクタカラー RA-4 漂白定着液が…ブロムカリと赤血塩で漂白液を作り現像・作例

今回はKodakとFujiのフィルムを同じ薬品・温度・時間で現像してみたいと思います。

使用するもの

フィルムとタンクとリール

本日も使うのは、もうお馴染みになりつつあるPaterson ユニバーサルタンクアンドリール。

現像するのはKodak ultramax 400 とFuji superia premium 400です。

いつも4本なのになぜ今回は2本かというと、少し困ったことが起こりましたゆえ~。

のちほど書いていきます。

フジフイルム FUJIFILM フジカラー SUPERIA PREMIUM 400 36枚撮
created by Rinker
¥2,100 (2024/07/27 11:59:21時点 楽天市場調べ-詳細)
パターソン PATERSON スーパーシステム4現像タンク ユニバーサルタンクアンドリール PTP115

使用する薬品

前々回のフィルム現像で使用した、一応プリント用の薬品、Kodak エクタカラー RA4。

処理液は発色現像液と漂白定着液の2つ。

漂白液と定着液が一緒になっている、いわゆるBRIX(Bleach Fixの略語)というやつですね~。

今回はこちらを使っていこうと思います。

薬品の分量や使用する機材の詳細・リールの巻き方などは以前の投稿に載せておりますので、よかったら是非。

kodak エクタカラー RA-4 でフィルム現像
【カラーネガ現像①】現像機材の紹介とカラープリント用薬品 コダック エクタカラー RA-4 を用いての現像・作例 薬品の作り方

けーすみ(@ksumisan)です。 だいぶ暖かくなりました。これから暗室作業をするにはいい季節にな ...

続きを見る

さてさて、早速薬品の準備に取り掛かります。

と、ここで問題発生!!

発色現像液は見た感じ問題なさそうですが、漂白定着液の容器の底に白淡黄色い沈殿物があるではありませんか!!

長いこと放置したせいかA液が沈殿し固まっています。(これに関しては別の用途で使用できないか只今考え中です。)

湯煎してみましたが、ダメでした。(シールが剥げてしまいました。)

フィルム現像でちょこちょこ使ってはいましたが、この量をフィルム現像だけで使い切るのはいささか時間が掛かりすぎるということでしょう。

もうフィルム、リールに巻いちゃったし…

さすがにこれを使用して現像する勇気はないので、代替案を考えます。

赤血塩とブロムカリ

選択肢としては2つ。

①前回のフィルム現像で使用した漂白液、オリエンタルカラー CNL/BAN-2R(CN-16L/C-41RA対応)を使う。

前回記事はこちら。

オリエンタルカラー BAN で現像
【カラーネガ現像②】C-41RA対応薬品 オリエンタルカラー BAN での現像・作例 薬品の作り方等

はーい!けーすみ(@ksumisan)です。 今回は前回と違う薬品で現像していきます。 使用するもの ...

続きを見る


②赤血塩とブロムカリ(臭化カリウム)を使う。

私が考えていた赤血塩とブロムカリの本来の使い道は、モノクロプリントのハイライトブリーチにと思っていました。

しかし、いろいろ調べていくとこれでもカラーネガフィルムを現像できないことはないみたい。

参考にさせて頂いたのはこちらのウェブサイト。

赤血塩80g、臭化カリウム20gを1リットルの水に溶きます。それで出来上がり。

[引用元:tokyo-photo.net

私はいつもこういう時、変な選択をしちゃうんですよね~。

選択肢があるということは、素晴らしいことですが、迷いが生じるのも世の常というもので。

ということで、今回はこれらを漂白液として現像していきます。

500mlの水にブロムカリ 10g :赤血塩 40g の割合で混ぜ合わせていきます。

比率で薬品の方を基準にすると 水 50 :薬品 5[ブロムカリ 1 :赤血塩 4]ということです。

550mlにはなってしまいますが。

自家調合漂白液 ブロムカリ 赤血塩
550ml 10g 40g 500ml
600ml 11g 44g 545ml

※小数点以下は四捨五入しています。

created by Rinker
¥3,630 (2024/07/27 02:29:11時点 楽天市場調べ-詳細)
created by Rinker
¥4,700 (2024/07/27 03:29:28時点 楽天市場調べ-詳細)

定着液

いつも使っている中外のマイフィクサーで。

  マイフィクサー
5L 1L 4L
600ml 120ml 480ml
500ml 100ml 400ml

後継品があります。

水滴防止剤

いつも通り、ドライウェルでフィニッシュです。

現像手順

発色現像(30℃前後) 5分30秒(最初30秒連続撹拌➡以降1分毎10秒撹拌)

水洗 2~3回水を入れ替えて流します。(発色現像液を次の工程に持ち込まないように。)

漂白(25~30℃) 5分(最初30秒連続撹拌➡以降1分毎10秒撹拌)

水洗 2~3回水を入れ替えて流します。(漂白液を次の工程に持ち込まないように。)

定着(25~30℃前後) 5分(最初30秒連続撹拌➡以降1分毎10秒撹拌)

水洗 3~5分

水滴防止剤 30秒浸す

乾燥

流れ的にはだいたい似たような感じです。

さてさて、現像結果がどうでるかな。

仕上がりとまとめ

Rollei 35s /sonnar 40mm f2.8 /Kodak ultramax 400

その他の作例

Pentax mz-5 /smc pentax-m 50mm f1.7 /Fuji superia premium 400

その他の作例

Fuji Superia premium 400の方はめちゃめちゃ赤くなってる~!!Kodak ultramax 400は普通の色味で現像されているのに。

原因はきっと発色現像液でしょうな。

C-41、CN-16などありますが、一応その対応薬品で現像した方が無難なようです。

まぁプリント時にカラーダイヤルの調整(主にマゼンタ)をすればなんとかなる範囲だし、これはこれでいい雰囲気だから、いっか!!

ただ、二度目はないなと悟った幾度目かの春。



 

 

  • この記事を書いた人

けーすみ

フィルムカメラ・フィルム写真が好きで、自宅に暗室を作りフィルム現像からプリントまでやっています。 カメラ・レンズや自宅暗室などの作例をメインに載せています。 とにかく「撮ってみて、焼いてみて。」の試行錯誤の日々です。 epilogとは「詩歌・演劇などの終わりの部分のこと。」を表す言葉で、一種の終活のように私自身がこれまで撮った写真や書いた詩、感じたモノや触れたコトに対する思いを、ブログとして綴っていこうと考えてepilog.というタイトルにしました。 私のやってきたこと・今やっていること・これからやっていくことが読者の方に少しでも有益となれば幸いです。

-Darkroom, film developing
-, , , , ,