こんばんは。けーすみ(@ksumisan)です。
だいぶ日が長くなりました。
ついこないだまで、暗くなるのがとにかく早いと感じていたわけですが。
日々の流れの早さに驚くばかりです。
きっと歳をとったせいでしょう。そういうことにしときましょう。
そうそう。本日は暗いにかこつけて写真における暗室の記事を少々。胡椒少々。
今回の話の主題は三点です。
ではでは、早速考えていきたいと思います。
自宅で暗室作業(ネガフィルムの現像・自家プリントをすること)は可能か
一口に暗室作業といっても細かいことをいえばそれなりにあるとして、大まかにいうとカラーネガ・モノクロネガのフィルム現像、またそれぞれのプリント、リバーサルフィルムの現像などf11くらいに絞ればこんなもんかと。
私の中でやれること、やりたいこといろいろありますが、リバーサルフィルムに関しては私も現像経験がありませんのでノータッチです。すみません。
今回は、このご時世実際自宅で暗室作業ってできる?できない?メリット・デメリット。若干の損得勘定で考えてみたいと思います。
基本マニュアルフォーカスなので、多少のピントのズレはご了承ください。私の主観も混ざってますので、悪しからず。
自宅暗室を作るにあたっての注意点
作業の順番でいうと、カラー・モノクロなどのネガフィルムを現像してそのネガフィルムに写った一コマを一枚の写真にすること。
これが大体の暗室作業といわれるものの大まかな流れになります。
結論からいうと、この暗室作業ができるスペースを作ることは世の中の皆様が思っているよりも案外簡単にできます。
もちろん設備投資に多少のお金はかかりますが。
暗室というだけあって作業する際は、真っ暗(セーフライト下)でなければなりません。
夜であればそれほど心配する必要はないと思われます。
一番避けたいのは、窓やドアの隙間から入ってくる光です。
明るいところから部屋に入ると「うん。真っ暗!これで良し!!」と最初は思うのですが、時間が経ち暗闇に目が慣れてくると案外明るいということに気付きます。
昔、何の気なしに普通のカーテンで暗いから大丈夫だろうと思って現像処理したら、印画紙真っ黒なんてことも。
せっかく撮影したネガフィルムやプリントが感光してしまい台無しになってしまったら悲しくてやりきれません。(私自身何度もやらかしてます。)
私が使用しているものはどこのメーカーのどのサイズだったか定かではありませんが、様々なバリエーションで販売されているようです。
窓の大きさに合わせると下から光が入ってくるかもしれません。少し長めのをチョイスした方が無難かもしれません。
もちろんカーテン・暗幕を選ぶ際は、完全遮光のものを強くお勧めします。
あと、水が使える場所は必要です。どうしても薬品を使うので。
また現像でもプリントでも水洗という工程がありますし、使用した器具も洗わなければなりません。
お風呂場を暗室にされている方もいたりいなかったり。
液温管理のためにエアコンもあれば尚よいです。そうなるともはや最高の快適空間と言えますね。
作業面について
暗室というと真っ暗な部屋もしくは赤いライトの部屋が思い浮かぶと思いますが、真っ暗な部屋で作業するのは部分的でずっと真っ暗で作業するということでは決してありません。
なので、フィルムや印画紙など光に当たると感光してしまうものを扱う時のみ真っ暗(セーフライト下)であれば、別に暗室という部屋を一室設けなくても暗室の作業自体はできます。
フィルム現像に関しては、手元を覆うダークバッグという形はエプロンのようなものもあるので、人一人+αちょっとしたスペースさえ確保できれば対応は可能です。
プリントに関しても同様。部屋の一部分だけを覆う簡易的な組立式のものもあり、やり方は様々です。
現実的か否か。参考までに。
個人的な見解
機材の大きさと機材の多さ・作業スペースなどもろもろ考えると暗室という専用の部屋があるに越したことはありません。
しかし、部屋一室というのは個人の住宅事情では難しいところがあるので、そういう場合は先述した方法で自分なりの暗室スペースを作っていけばいいのかなと思います。
私の場合、最終的にはバットを用いて全紙でのプリントしたいと思っているのでそこそこ広いスペースがないと厳しいですし、作業のしやすさなどを考えた結果、家族から一室頂いています。ありがたや。
自宅暗室作業におけるメリットとデメリット
次はようよう暗室が完成し、フィルム現像なりプリントなりを自らの手でやってみた時のメリットとデメリットを私なりに考えてみました。
メリット
・自由度が高い(自分の好きなように現像できる)
・デジタルを介することなく最初から最後までアナログの写真ができる
・自分の写真を自分が最初に見ることができる
デメリット
・基本的に緊張感がえぐい(フィルム現像に関しては一発勝負 自由度が高い分、やり過ぎな選択をすると何も写ってないネガが出来上がる)
・自分好みの写真にするためには薬品を管理する設備とそれなりの現像データが必要
メリット
現像において薬品がフィルムや印画紙に影響を与える要素は大きく分けて三つ。
薬品の液温と濃度・薬品に浸す時間です。
自分でフィルム現像・プリントを行うにあたってこの三つを組み合わせることで現像やプリントに変化を出すことができます。
つまり、フィルム現像・プリントともに自由度は高いです。
フィルム現像
カラーネガフィルムに関してはKodak C-41またはFuji CN-16といった基本的な現像手法があります。
薬品の液温・濃度・現像時間ともにメーカーの推奨しているデータがあり、そのデータに基づいて現像すれば間違いはありません。
ここで、応用的な話を少し。
薬品の濃度は変えません。液温を推奨温度より下げて現像時間を長くしました。
例えばの話です。
[液温40℃・現像時間3分]で処理するのと、
[液温30℃・現像時間5分]で処理するのと。
全く同じではありませんが、それなりに近しい結果は得ることができます。
もちろんメーカー推奨が最適だとは思いますが。
また、ただ単に液温を推奨温度より上げたり現像時間を長くしたりすると、コントラストの高いネガや粒状性の荒いネガができあがったりします。
モノクロネガフィルムにおいてももちろんメーカー推奨のデータはあります。
そこから、もう少しフィルムの段階でネガの濃度を上げとこう下げとこうを自分の考えを交えて行うことができます。
この現像段階でフィルム濃度を調整することを増感現像または減感現像といいます。
また、カラーネガフィルム現像の漂白という工程を一工程丸々省く銀残しなどの手法もあり、お店に出すより自由度は高く現像の幅は広がります。
プリント
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こちらの記事で書いたのは主にプリントの部分のこと。
そもそも引き伸ばし機って何?という話なんですが、簡単にいうとフィルムの写真をデジタル化することなく自分の好きなサイズにプリントするための機材です。
メリットは先述した通りデジタルを一切介さないのでフィルム本来の個性だったり雰囲気だったりがそのまま出てくれます。
その分、撮影時の露出やフィルム現像時のミスが如実に我が身に降りかかってきます。
それを含めてフィルターワークや露光秒数を決めていけばいいだけですが。
と、この話は置いといて。
そうなんです。プリントに関しても自由度が高いといえます。
カラーならニュートラルな色味はもちろん、青くしたい赤くしたいなど自分の思うようにできます。
モノクロであれば単階調印画紙を使用するなら印画紙の号数を変えてみるとか、多階調印画紙であればフィルターの号数を変えてみるなどやり方は様々です。
完成(感性)
そして、なによりのメリットはやはり自分で撮影したものを自らの手で完成させることができ、それを自分が1番最初に見ることができる点ではないかと思います。
仕上がったプリントをみてその時の気持ちや意図なんて考え始めた日には趣しかないです。
ああでもないこうでもない、次はこうしてみようという創作意欲を掻き立てます。
デメリット
一発勝負
プリントの失敗であれば、再度焼き直すことができますが、フィルム現像を失敗してフィルムが真っ黒になったり像が何も写っていなかったりした場合はもうどうしようもありません。
そのフィルムで撮ったもの、その時感じたこと、全てパーです。諦めるほかないです。
私も何度かやらかしてますが、この時の焦燥感と喪失感はハンパないです。冷や汗とぶつけようのない怒りが込み上げてきます。
光の侵入している隙間はないか、薬品はいつ作って何回使用したか、液温・濃度・時間がある程度自分の考える適正の範囲かなどなどやれることは全て確認しておいて下さい。絶対。
自分好みにするために
一般的にフィルム現像・プリントの仕上がりを毎回均一にするためにも薬品の液温・濃度・時間をある程度一定水準に保つ必要があります。
特に液温に関してです。夏場なら液温の管理はそれほど難しくは感じませんが、冬場だとすぐに冷たくなってしまうので注意が必要です。
「液温の上げ下げ」・「薬品の濃度を変える」・「現像時間の延長短縮」など他様々な要因で写真の色味やコントラストに大なり小なり影響がでてきます。
そのためにもそれなりのデータと経験・設備は必要になってくるかもしれません。
と知った風な感じでずらずらと書きましたが、正直薬品管理精度No.1決定戦ではないので、自分で考えて液温低いから浸す時間増やしてみようとか、コントラスト上げたいから薬品のどっかの部分を少しいじってみようなど、自分なりに工夫してやってみてデータを取っていくの一つの方法かもしれません。
最終的に目指すのは、適正で現像・プリントされた写真ではなく、自分の個性が出た写真なのですから。
お金の話と納期
3つ目にやはりお金と時間の問題です。
自宅に暗室ができ、フィルム現像とプリントを自らの手で行っていくための印画紙や薬品などの消耗品、いわばランニングコストはどれほどのものなのか。
また自分で暗室作業を行う場合、フィルム現像からプリントまでどれくらい時間がかかるのか。
ざっと見積もった単純計算でいきます。
そういったお金や納期(写真ができあがるのにかかる時間)に関していえば自宅暗室はどれほどの有用性があるのか、写真屋さんとの比較なんかも交えて考えていきたいと思います。
ネガフィルムの自家現像について
カラーネガフィルム
私自身、フィルム現像を自宅で行うために自分なりにいろいろと調べた結果、FujiもKodakもネガフィルム現像の薬品の価格は若干の差はあるにせよ、同じような価格帯なので今回はKodak C-41相当の薬品で、一応セオリー通り現像液・漂白液・定着液のメインである3つの薬品で概算を出していきます。
販売店で多少お値段も変わってきますが、今回はいつもお世話になっている写真創庫さんの【フィルム用】オリエンタルカラー BAN(Kodak C-41RA・DNP等対応)の価格で概算を出してみようと思います。一応全てこちらの薬品で計算していこうと思います。
やり方はまだまだあるので、その他いろいろな薬品を使った現像はまたおいおい書きたいと思います。
価格の単位は全て日本円です。小数点以下は四捨五入しています。
- オリエンタルカラー BAN
総量 | 価格(税込) | 1Lの価格 | 600mlの価格 | 500mlの価格 | |
発色現像液 | 20L | 9612 | 481 | 288 | 240 |
漂白液 | 8L | 15768 | 1971 | 1183 | 986 |
定着液 | 20L | 6372 | 319 | 191 | 159 |
計 | 1662 | 1385 | |||
1本の価格(35) | 416 | 346 | |||
1本の価格(120) | 831 | 693 |
一度薬品を作ったら液が劣化してしまうので2、3日の間、なるだけ早く使うようにしています。
その間で35mmネガフィルム4本(1回2本、2回やって4本)、120フィルムだと2本(1回1本、2回やって2本)行っていますが、今のところそれなりの結果を得られています。
薬品の処理能力はまだまだ余力があると思われますが、それなりが得られなかった時がショックなので、念のため2、3日の間で4本現像したら捨て、都度新しく作るようにしています。
モノクロネガフィルム
- Kodak D76
白黒ネガフィルムの現像において最も知られていて基本的な薬品ではないでしょうか。
液温はきっかりではないですが、大体20℃。若干硬調に仕上るように感じます。
こちらも一度作った液を早く使用する前提で、35mmフィルムであれば4本、120フィルムであれば2本現像する計算で概算をたてています。
総量 | 価格(税込) | 1Lの価格 | 600mlの価格 | 500mlの価格 | |
現像液 | 1L | 730 | 730 | 438 | 365 |
停止液 | 33L | 817 | 25 | 15 | 12 |
定着液 | 5L | 940 | 188 | 113 | 94 |
計 | 566 | 471 | |||
1本の価格(35) | 141 | 118 | |||
1本の価格(120) | 283 | 236 |
※現像液のみKodak D76を使用し停止液は富士酢酸・定着液は中外写真薬品のマイフィクサーの後継品とされているシルバークロームのラピッドフィクサーで計算しています。
※富士酢酸は水1Lに対して30ml使用すると仮定しています。
自家プリントについて
カラーネガのプリントにはミニラボ用薬品を使っています。
このミニラボ用薬品というのは町の写真屋さんにあるような現像機だったりプリンターで使われている薬品で、できる限り安くかつそれなりのクオリティの現像と考えた時一番適当かと思いミニラボ用薬品にしました。
だったら写真屋さんに出せば?と思うかもしれません。確かに写真屋さんに出した方が早いのは間違いありません。
ただ、写真屋さんに出すとプリントの際には結局デジタル化されますし、自分の思うようなプリントにならないこともしばしば。
自宅でプリントすれば必ずしも自分の思うプリントができるとは限りませんが、先に述べたように自由度は高いですし選択肢は増えるので、自分の思うプリントに多少は近付けるかと思います。
少し話が逸れましたが、フィルム現像同様、プリントに関しても今私が使用している薬品を例に挙げて考えていきたいと思います。
カラープリント
2リットルの液料で六切〔8 x 10インチ〕サイズでおよそ30枚処理が可能です。
プリントの露光調整を加えていくと、最大84枚程度処理が可能です。
[引用元:Kodak alaeisのウェブサイト]
仕様や作り方など書いてありました。今回は少なく見積もって30枚で計算していきましょう。
- Kodak エクタカラーRA ペーパー用現像処理液
総量 | 価格(税込) | 1Lの価格 | 2Lの価格 | |
発色現像スターター | 48L | 1410 | 29 | 59 |
発色現像液 | 10L | 5280 | 528 | 1056 |
漂白定着液 | 10L | 4290 | 429 | 858 |
計 | 986 | 1973 | ||
1枚の価格(六切) | 66 |
※発色現像スターターは薬品1L作るのに25ml使用すると仮定しています。
※六切であれば1Lでもできないことはありませんが、処理できる枚数は減ると思ってください。
※印画紙の大きさが小さければより多く処理でき、大きければ少なくなると思ってください。
- 各カラー印画紙
入数 | 価格(税込) | 1枚の価格 | |
KG | 102mm×186m(約1223枚) | 5650 | 5 |
六切 | 100枚 | 9810 | 98 |
四切 | 50枚 | 7300 | 146 |
※KG(102×152mm)はロールで買ってカットして使用しています。こちらも写真創庫さんにお世話になります。
モノクロプリント
- ILFORD
Fujiのモノクロ多階調印画紙が生産終了したため、今現在ILFORDの印画紙のみ使用しています。
単階調の印画紙であれば、まだ販売されていたかと。そのうちOrientalの印画紙にも手を伸ばす予定です。
総量 | 価格(税込) | 1Lの価格 | 2Lの価格 | |
現像液 | 10 | 1050 | 105 | 210 |
停止液 | 40 | 1650 | 41 | 83 |
定着液 | 5 | 940 | 188 | 376 |
334 | 669 |
※全てイルフォードジャパン薬品の使用を仮定しています。
- ILFORD 印画紙(光沢)
ペーパー種類 | 入数 | 価格(税込) | 1枚の価格 | |
大カビネ | RC | 100 | 6820 | 68 |
FB | 100 | 12510 | 125 | |
六切 | RC | 100 | 14850 | 149 |
FB | 100 | 23310 | 233 | |
四切 | RC | 50 | 10450 | 209 |
FB | 50 | 22100 | 442 |
上で書いた価格たちをまとめていきます。
自家現像・自家プリント
カラーネガフィルム(35) | カラーネガフィルム(120) | |||||
フィルム1本の価格 | 416 | 831 |
カラーネガフィルム(35) | カラーネガフィルム(120) | |||||
プリント1枚の価格 | KG判 | 六切 | 四切 | KG判 | 六切 | 四切 |
71 | 164 | 212 | 71 | 164 | 212 |
モノクロネガフィルム(35) | モノクロネガフィルム(120) | |||||
フィルム1本の価格 | 141 | 283 |
モノクロネガフィルム(35) | モノクロネガフィルム(120) | ||||||
大カビネ | 六切 | 四切 | 大カビネ | 六切 | 四切 | ||
プリント1枚の価格 | RC | 737 | 818 | 878 | 737 | 818 | 878 |
FB | 794 | 902 | 1111 | 794 | 902 | 1111 |
※モノクロだと大カビネ、カラーだとKG判での概算になりますが、ご了承ください。
※フィルム現像薬品は600mlで計算しています。
※プリント薬品は全て2Lで30枚プリントする算段です。KG判の価格が高くなってしまいますが、KG判であれば1Lも必要ないでしょうし、期限を過ぎるほど保存していなければ30枚以上はプリントできると思います。
写真屋さん
- A店
カラーネガフィルム(35) | カラーネガフィルム(120) | |||||
現像料金(フィルム1本の価格) | 792 | 1023 |
カラーネガフィルム(35) | カラーネガフィルム(120) | |||||
プリント料金(1枚の価格) | L判 | 六切 | 四切 | L判 | 六切 | 四切 |
40 | 660 | 880 | 99 | 2244 | 2904 |
モノクロネガフィルム(35) | モノクロネガフィルム(120) | |||||
現像料金(フィルム1本の価格) | 1023 |
モノクロネガフィルム(35) | モノクロネガフィルム(120) | |||||
プリント料金(1枚の価格) | L判 | 六切 | 四切 | L判 | 六切 | 四切 |
99 | 2244 | 2904 | 99 | 2244 | 2904 |
※納期はカラーネガフィルム(35)はフィルム現像もプリントも即日、カラーネガフィルム(120)・モノクロネガフィルム(35)・モノクロネガフィルム(120)は現像で2週間前後、プリントでまた2週間前後だそうで、結局写真となって出来上がるのに1ヵ月程かかるとのこと。
- B店
カラーネガフィルム(35) | カラーネガフィルム(120) | |||||
現像料金(フィルム1本の価格) | 700 | 864 |
カラーネガフィルム(35) | カラーネガフィルム(120) | |||||
プリント料金(1枚の価格) | L判 | 六切 | 四切 | L判 | 六切 | 四切 |
45 | 760 | 1080 | 92 | 1404 | 1728 |
モノクロネガフィルム(35) | モノクロネガフィルム(120) | |||||
現像料金(フィルム1本の価格) | 1004 |
モノクロネガフィルム(35) | モノクロネガフィルム(120) | |||||
プリント料金(1枚の価格) | L判 | 六切 | 四切 | L判 | 六切 | 四切 |
356 | 1836 | 2376 | 356 | 1836 | 2376 |
※納期はこちらもA店同様、カラーネガフィルム(35)はフィルム現像もプリントも即日、カラーネガフィルム(120)・モノクロネガフィルム(35)・モノクロネガフィルム(120)は現像で1週間前後もしくはそれ以上、プリントも1週間前後もしくはそれ以上だそうで、写真となって出来上がるのに半月以上ないし1ヵ月程かかるとのこと。
写真屋さんの情報は【2022年2月時点】です。
35mmカラーネガフィルムはデジタルを介することにはなりますが、町の写真屋さんで現像・プリントまでできます。
120フィルムはカラーネガもモノクロネガも外注。モノクロに関しては35mmネガフィルムでも外注になってしまいます。
お値段もフィルム現像・プリント合わせたらかなりかかるようになったのではないかと。
35mmカラーネガフィルムの現像・プリント以外は、写真屋さんに出すより時間はかかりませんが手間はかかります。
この手間を楽しめないなら、暗室は不要かと。
また全体的な話をすると、フィルム・印画紙自体の価格が上がっているので、ランニングコストもそれなりにかかるようになってきました。
Fujiが続々とカラーネガフィルムを生産終了していますし、メーカー問わずカラー・モノクロのネガフィルムは実際問題かなり値段が高くなっています。印画紙に関しても同じことが言えます。
暗室用品なんかも枯渇していますし、希少性も含めて価格が高騰しているものも多数あります。
加えて機材にかかった費用を考慮すると、時間はかかるかもしれませんが写真屋さんに出した方が金銭的にはお得かもしれません。
自分がどれくらいフィルムで写真を撮るかも大きく関係してきます。
月にフィルム何十本、何百本と撮影する人は興味があれば自分で現像した方がよいのかなと思います。
まとめ
だらだらと書きましたが、私が今回この記事を書いて感じたのは、カラーに関してはともかく、モノクロは現像もプリントも費用の面でも納期に関しても自家現像・自家プリントの方がメリット多数だということを感じました。
もちろん+α現像タンクやバット・暗室作業を行うスペースなどの設備投資が必要となってきますし、他にも別途水道代や廃液処理にかかるお金も発生してきます。
これを言ってしまえば元も子もないですが、最終的には個人の自由です。
私が思う写真の最終的な着地点はプリントです。
せっかくフィルムで撮ったのであれば、可能な限りアナログのまま写真にしたいと私は思います。
多少の費用と手間がかかったとしても。
結局のところどちらが正しいとかはないので、好きなものを好きなように使って自分の好きを創造する。それがベストかと。
私自身もブログやSNSへの掲載・フォトコンテスト応募などの際はフィルムをスキャンしていますし、「これは!!」と思うものは自らプリントするなど適材適所・目的に応じて使い分けしています。