寒くなってきました。
いかがお過ごしでしょうか?
けーすみ(@ksumisan)です。
前回、フィルム現像編ということで、私なりの機材紹介をしてみました。
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自宅暗室手帖 私が考える自宅暗室における必需品&あると便利なもの フィルム現像編
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今回はプリント編、ということで。
あくまで、主観なので悪しからず。
前回と重複する部分もでてきますんで、その部分はある程度割愛させて頂きます。
手焼きプリントに必要なもの
引き伸ばし機
言わずもがな、必需品かと思います。
私が所有している引き伸ばし機のお話はこちら。
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基本的なプリントのだいたいの流れをおさらいしていきますと、、、
引き伸ばし機に、引き伸ばしレンズ・引き伸ばしタイマーをセット
↓
引き伸ばし機のヘッドの高さ(プリントするサイズに応じて)・引き伸ばしレンズの絞り・露光時間の設定をします。
(この辺はいつでも変更可能なので、必要とあらば、随時変更します。)
(カラープリントをする場合のカラーダイヤルの設定に関しては、プリントしながら調整するということで、これも随時変更します。)
↓
フィルムをネガキャリアにセットし、そのネガキャリアを引き伸ばし機にセット
↓
印画紙へ露光
↓
現像作業へ。
だいたいの引き伸ばし機でのおおまかな作業でいえばこのくらいかなと。
ここでいろいろ出てきましたが、引き伸ばし機の付属品的なものが存在しています。
この辺は以前の記事でカラー・モノクロともに紹介しています。
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ざっくりと挙げていきますと、、、
引き伸ばし電球
文字通り引き伸ばし機に装置する電球です。
画像は、私がLucky 90M-Sで使用している電球です。
基本的に専用のものがありますが、今も販売されているかは不明です。
なので、そのうちLEDライトなんかも試してみたいとは思っています。
カラーヘッド
引き伸ばし機によっては、ヘッドを交換できモノクロ、カラーを使い分けることのできるものもあります。
なので、交換可能ならヘッド部分もメインの付属品的な。
ネガキャリア
フィルムを挟み引き伸ばし機にセットするものです。
ガラス付きだったり、なんもついてなかったり、あります。
引き伸ばしタイマー
設定した印画紙への露光時間を正確に照射してくれるタイマーです。
引き伸ばしレンズ
焦点距離によって、適当なフィルムサイズや印画紙の組み合わせが一応あったりします。
一応、一応なので、あとは個人の裁量にお任せします。
ちなみに、ピントを合わせる機構がついていません。
引き伸ばし機の機構を駆使し、レンズ自体の高さを調整してピントを合わせるので。
余談になりますが、、、
引き伸ばしレンズをアダプターを使ってカメラに装着して撮影しちゃおう!
という方々もいらっしゃいます。
正直、すごいなと。
ただただ、感服。
私が思い浮かぶのはこのくらいかなと。
付属品も必需品のようなものなので、お見知りおきを。
引き伸ばしルーペ
照射させたフィルムの像が、印画紙上でピントが合っているのかを確認するのに使います。
印画紙
プリントする紙です。
画像は、あくまで私が使用している印画紙です。
他メーカーのものもいろいろ販売されています。
カラー用とモノクロ用があります。
サイズも様々で、ロールで販売されているものもあります。
モノクロであれば、単階調と多階調、RCとFB(バライタ印画紙)の違いもあるかな。
モノクロ印画紙について詳しくは、上で紹介したモノクロプリントの記事に載せてます。
興味がある方は見て頂けるとありがたいです。
多階調フィルター
モノクロネガフィルムを多階調印画紙でプリントする際、これを使うことで、軟調・硬調、プリントの調子をある程度自分好みにコントロールすることが可能です。
1枚のフィルターでプリントするのもいいですが、00号と5号のフィルター2枚を使い、全体的に白・グレー・黒のバランスのとれたプリントにする方法などもこちらの記事に載せてます。
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カラーのプリントができる引き伸ばし機をお持ちなら、マゼンタとイエローの組み合わせで何とかできそうですが。
ないなら必須アイテムかなと思います。
廃液用ポリタンク
使用済みの薬品を溜めておくタンク。
フィルム現像でも手焼きプリントでも、暗室作業していく中で廃液は必ず出てくると思われるので。
私は、産廃業者様と契約していて、廃液回収・処理をお願いしているので必要ですが、居住地で違うようなので、地方自治体・行政の指示に従って必要であれば。
その他
- 薬品
- タイマー
- 温度計
- 計量カップ(メスシリンダー等)&計量器
※これらは、若干の違いはあるものの、フィルム現像編と被っている部分なので割愛させて頂きます。ご容赦ください。
あると便利なもの
イーゼルマスク
プリントする際、印画紙を挟んで固定しておくものです。
羽根の枚数が二枚羽根、四枚羽根等ありますが、私は二枚羽根のものを所有しています。
サイズは様々あります。
私は四切と全紙までプリントできるものを所有しています。
指定サイズ以下の印画紙であれば、プリントサイズを変更するのも比較的容易ですし、やり方によっては、ある程度自由に余白を設定することも可能です。
光の漏れ等も心配することなく安心して使えるかと思います。
あると、間違いなく便利です。
これに関しては自作も可能だと思います。
かくいう私も、自宅で暗室作業を始めた当初はダンボールや厚紙で自作していました。
その時は光が漏れて、写真と余白部分があやふやなプリントができました。
まぁそういうのもたまにはありかな。
バット
薬品を入れる皿のようなものです。
薬品の入ったバットに引き伸ばし機で露光した印画紙を浸します。
すると、像が浮かび上がり、一枚の写真が出来上がっていくという流れで。
基本、使用する薬品の数の分は最低限あった方が無難かと。
私はバットを使用していますが、別にバットじゃなく、タンクのものもあります。
引き伸ばし機で露光した印画紙を丸めてタンクに入れ、あとはフィルム現像と同じように薬品を出し入れする方法でプリントしていきます。
バットは場所もとりますし、設備によっては温度の管理が難しいこともあったりなかったり。
タンクだとそれほど場所をとりませんし、温度管理も比較的容易なのかなと思います。
タンクでやったことはありませんが。
ちなみに、冬場のプリントはみなさんどうされてますか?
フィルム現像とは違い、プリントする際、私の場合結構長くなるので(夜にプリント始めて気付いたら次の日の朝だったってことも)、液温をキープするのはどうやっていますか?
モノクロ(概ね20℃)ならば冬場でもまぁなんとかいけないこともないですが、カラーだと私的には概ね35〜40℃あれば最高、最低でも30℃はほしいというのが本音。
これを私の設備(バットでのプリント)ではなかなか冬場はキープできない。
なので、みなさんの温度管理方法等もどうされてるか教えてくださるとありがたいです。
是非とも参考にさせてくださいませ〜!
竹ピンorプラスチックピン
薬品に浸した印画紙をつかむピンセットみたいなもの。
結構大きい。
竹製は、ずっと使ってたら変色したり縮んだりしたので、プラスチック製を買いました。
つかみにくいと思うことも。
たまに。
ポリビン
まだまだ使える使用液を捨てちゃうのももったいないので、近いうちにまたプリントに勤しむ前提で、これに入れて使用液を一時保管します。
ぱっと見でわかるように、入れている薬品を書いています。
必ず近いうちに。
攪拌棒
計った粉末の薬品を、水又はお湯に溶かす時に使います。
ただの棒で混ぜるよりは、多少は早く溶けるような気もします。
まぁ気持ちの問題かな。
漏瑚
一時保管するポリビンや廃液タンクに使用液を入れる時に使います。
なくても上手に入れれる人はいらないと思います。
セーフライト
当初は明るい暗室を想像してました。
なんで、セーフライトを結構集めました。
しかし、結局のところ、モノクロプリントの時くらいしか使えないなと感じた次第です。
もしかすると、私が知らないだけでカラーネガフィルムの現像やカラープリント、モノクロネガフィルムの現像でも使えるセーフライトというのは存在しているのかもしれませんが、私は真っ暗でやります。
その方が無難かなと。
なにかあった時が、すごくいたたまれない気持ちになっちゃうから。
なので、わかってるとは思いますが、セーフライトはそれほどいらないかな。
ベストなのは部屋の電気自体をセーフライトにしてしまうか(自己責任でお願いします)、個別セーフライトでまかなうか。
であれば、部屋の広さ・必要と思われる箇所にもよりますが、1個ないし2個あれば十分だと思います。
カラーチャート
こういったカラーチャート的なものは、いろいろなメーカーから出ています。
カラープリントの際、仕上がったプリントを見て、次回自分なりにどうしたいかを判断する、あくまで判断材料といったところで。
毎回同じ液温、濃度でプリントしたデータであれば、の話かなと。
無くてもテストプリントをひたすら繰り返すか、現像したカラーネガフィルム等を見て、これまで自分がプリントし記録したデータから、ある程度のカラーダイヤルの値を導き出すか。
一応持ってはいますが、その場のプリントに夢中で結局忘れてて、なかなか出番がありませんでした。
これを機に使ってみようかな。笑
乾燥棚
フィルム編で紹介したピンチハンガーに吊るしてもいいですが、挟みあとも残りますし、少ない枚数しか乾燥できないと思います。
印画紙のサイズにもよりますが。
そこで考えたのが、平置きで印画紙を乾燥させる棚です。
挟みあとはつかないですし、比較的大きい印画紙でもいけるんじゃないかと考えまして。
自作しました。
印画紙をのせる棚は、木はビスで留めて、網戸をタッカーで固定しています。
一応、四切が4枚のる仕様にしています。
本体棚間はだいたい等間隔に、1番上と下は合板をつけて、キャスターもつけました。
なにぶん素人なもので、あまり上手ではありませんが。
もう1つくらいあってもいいかなと考えてますんで。
まぁ次はもう少し上手にできる!
、、、と思いたい。笑
スポッティング・筆
こちらの記事で紹介しています。
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手直し・修整するための機材です。
どんなに確認してプリントしても、ミスすることはあります。
人間だもの。
焼き直すのが自然な流れなのかもしれませんが、小さな塵や埃のせいで、印画紙1枚・時間・薬品の疲労等考えた時に、焼き直しがベストな選択ではないと思った時は、この方法も検討してみるのもいいかもしれません。
もちろん焼き直すのが最善の手であればそうすべきだと思います。
フェロがけ機
この機材に関しては詳しいことはわかりません。
機材自体、生で見たことないですし、これを使って仕上げられたプリントもみたことがありません。
ただ、バライタ印画紙をこの機材で仕上げると、印画紙表面の光沢?質感?がとてもとてもいい感じになるという。
アバウトですみません。笑
あとは、コツというかテクニックがいるとだけ。
ドライマウントプレス機
こちらも見たことはありません。
これも基本、バライタ印画紙関連かと思われます。
RCペーパーでは、ほぼほぼ印画紙が曲がるなんてことはないのですが、バライタ印画紙(FB)はプリントし乾燥した際、とにかく印画紙が曲がる。
これをビィンッ!って真っ直ぐ平面にすることをフラットニングというんですが。
私自身、霧吹きしてアイロンをかけ、本の間に挟んだり、寝敷き(寝る時、布団の下に敷いて寝る)したりして、まぁそれなりにはなりましたが、ビィンッ!ってなったことはありませんでした。笑
小四切サイズでこれだと、半切や全紙の印画紙だと思いやられます。
そんな時これを使えば一発、おちゃのこさいさいだという風なことを風の噂で耳にしまして。
正直使ってみたいですし、仕上がりがよければあったらいいなと思います。
全紙までできたらなと想像してますので、置き場所の問題は生じてきますがね。笑
まとめ
とまぁいろいろ紹介してきましたが、他に意外とあったら重宝するのが、、、
- 少し大きめのバケツ(薬品を温めたり)
- プリント前の印画紙(ロールで購入した)を任意のサイズにカットする、又はプリント後の余白調整のための印画紙を切るカッター
- 垂直・平行を確認するための尺金
etc...
コンタクトプリントがほしいなら、こちらの記事に書いてあるものも必要になってきます。(自作するなら必要無)
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最終的に、プリントした写真を保存しておくフォトアルバムや飾るための額縁などなど、続々と。笑
私が考える自宅暗室のメリット・デメリットなどもこちらの記事に書いてます。
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これから自宅暗室を始めようとしている方、漠然としてるけど少し興味がある、又はいつかはやってみたいと思っている方。
前回のフィルム現像編と合わせて、少しでも何かの参考になれば幸いです。
ではでは、よい暗室ライフを!