【RA-4 リバーサル③】色に濃度の違いがあるコマ・特定の色味の強いコマのリバーサルフィルムを自家プリントする 仕上りと作例・感想


この青がものすごい好き。
個人的に。
昔からこの時の写真をプリントしたいと思っていたんです。
自分で。
何年もの時を経て、ようやく。

以前紹介したRA-4 リバーサルという手法を用いて、今回は大きく分けて2種類のリバーサルフィルムをプリントしていこうと思います。
  1. 色に濃度の違いがあるコマ
  2. 特定の色味の強いコマ

といっても、ただただ自分が好きなコマなだけなんですがね。

準備するもの

以前のリバーサルフィルムを自家プリントしている記事では、我が愛犬・チェリーのコマのみにスポットをあてて、それだけを私の思うプリントに仕上げていったわけですが。
もちろん、ネガやポジのフィルムで撮影していたら、コマが露出過多・露出不足になったり、いろいろな要因でシアンやイエローの強いコマになったり、明暗のはっきり別れたコマになったりと、様々なフィルムが登場してくるわけです。
なので、今回はそんな様々な仕上がりのリバーサルフィルムを、フィルムスキャンした画像も参考に、私の思うプリント目指してやっていこうと思います。
使用する機材も上の記事とほぼ一緒。
方法や手順も書いてますので、ご覧ください。
理由あって、正方形でプリントしていきますが悪しからず。
また、今回は余白5mmで四切の真ん中にプリントしたいので、3.05cmの厚紙をイーゼルマスクにセットします。
詳しい事はこちらに書いています。

リバーサルフィルム

前回はFUJICHROME Sensia Ⅲ 100でした。
今回はFUJICHROME Velvia50です。
実際、私がよく使用するリバーサルフィルムはFUJICHROME velvia50でして。
そして、120フィルム。
基本、Asahi pentax 6×7(露出計付き)で撮っているので、撮影時の露出も大きく外れていることはそうないような。
-1/2段から+1/2までの範囲で撮れてるかなといった感じです。

引き伸ばしレンズ Minolta C.E.Rokkor 80mm f5.6

以前、紹介している引き伸ばしレンズの50mmというのは、基本35mm判のフィルムをプリントするのに使っているのですが。
今回プリントするフィルムは中判カメラで使う120フィルムで67判。
より大きくそして綺麗にプリントするために、引き伸ばしレンズを変える必要があります。
ということで、今回はMinolta C.E.Rokkor 80mm f5.6というレンズを使っていきます。
他にも、Fujinon-EP 90mm f5.6やNikkor 80mm f5.6を所有していますが(90mmでもプリントできないことはないので)、立ち位置的にいったら35mm判のプリントによく使用しているRodenstock YSARON 50mm f3.5と似たような立ち位置だと私は思っています。
色や粒状、線の出方(カリカリ・ふわふわ)などバランスがよく、私の好きなプリントに仕上げてくれます。
露光中には絞り部分も明るくなり、現在の絞りの確認もできますし、操作性も優れているかと。
あとは、それほど大きく変わったことはございません。
強いていえば、バットが四切サイズになったくらい。
では、早速!!

実際にプリントしてみる

色に濃度の違いがあるコマ

スキャン画像

露出は確か海の方で測ったような。
全体的に明るいですが、どれほどこの青の違いを表現してくれるかというところ。

試し焼き

とりあえず、可能な範囲でスキャン画像を目指していきます。
今回も試し焼きしまくりました。
※試し焼きのデータは書きませんのでご了承ください。
このプロセス、発色現像液に浸してからの変化も好きなんですよね~!
モノクロのネガだった像が、カラーのポジに変わってくんですから!!

露光時間 5.2秒 絞り f11 カラーダイヤル C0 :M70 :Y110

露光時間 5.4秒 絞り f11 カラーダイヤル C0 :M80 :Y110

私の感覚ですが、試行錯誤の末、カラーダイヤル C0 :M70~80 :Y110 となりました。
スキャン画像を目指したつもりでしたが、こうして見比べてみると、やはり全く違いますね!!笑
コントラストがかなり高めに仕上がりました。
なので、全体的に色の再現性は全然ですが、空・海(深い・浅い)、いろいろな青は一応それなりにでているように感じます。
少し濃ゆすぎかと思われますが、そこはこれからの課題ということで。
まぁでも、これはこれで。
久しぶりに最後の水洗作業中に鳥肌がたちましたもの。
私はこれくらいの色濃度も好きですね~!

特定の色味の強いコマ

スキャン画像

夕方だったからかな。
かなりイエローが強い印象です。

試し焼き

試し焼きから、クリアな色味をチョイスしました。

露光時間 1.6秒 絞り f11 カラーダイヤル C0 :M20 :Y55

露光時間 2秒 絞り f11 カラーダイヤル C0 :M20 :Y55

露光時間 2.4秒 絞り f11 カラーダイヤル C0 :M20 :Y70

露光時間 2.4秒 絞り f11 カラーダイヤル C0 :M30 :Y80

1度だけ試しに上の海の写真と同じカラーダイヤル C0 :M80 :Y110 で焼いてみました。

先ほどの青の変化もいいですが、こちらの多色の変化もまたよきですね~!!

露光時間 中央部分4.4秒 四隅部分8.4秒 絞り f11 カラーダイヤル C0 :M80 :Y110

先ほど同様、色味は多少スキャン画像によった気もしますが、コントラストが全然なんで、雰囲気は全くの別物です。
もっと忠実によせたいなら、カラーダイヤルのM(マゼンタ)とY(イエロー)、露光時間も調節する必要があります。
ただ、それだけでなく、もっと他にコントラストに関係している何か。
現段階では思いつきませんが、いろいろとなかなかのもんかと存じます。
あと、試し焼きしてみて下の部分に暗い箇所があったので、感覚ですが覆い焼きしています。

まとめ

今回、2種類のプリントしてみましたが、いかがでしたか?

ちなみに、本番のプリントとして使用したカラー印画紙は、富士フイルム プロフェッショナルペーパー グロッシー 四切です。

プリントの色味に関しては、結局のところ個人の好みなので、スキャン画像によせてもいいですし、少しクリアな方が好きならカラーダイヤルの数値を調節すればよいかと思います。

問題なのは、2種類のプリントから共通して感じた「この方法・手順での現段階の仕上りはコントラストが高い」ということ。

原板であるスライドやスキャン画像と比べると、全体的に色が濃いですし、はっきりしています。

この「コントラスト調節ができるようになる!」というのは、今後の重要課題の1つであります。

もちろん、検討していきますがね。

それと、あくまで私の主観ですが、カラーダイヤルの数値 C0 :M80 :Y110でのプリントが、今回のプリントの中では最もスキャン画像によったプリントになったのではないかと。

まぁたまたまかもしれませんが、とりあえずは両方とも落ち着きましたので。

あとは露光時間を刻んでいけばいいのかなと。

そこから、必要とあらば覆い焼き・焼きこみを駆使していけば、自分の理想のプリントに近づいていくのではないかと思います。

カラーダイヤルの数値は、あくまで私の引き伸ばし機LUCKY QE69カラーヘッドでは、のお話ですがね。

もちろん他のプリントでも試す必要はあります。

明暗のはっきり分れたコマ・夜景・花火など、まだまだプリントしたいリバーサルフィルムはたくさんあります。
なんか、意外と距離あるな。笑
千里の道も一歩から。
次回はそちらを。

 

 

  • この記事を書いた人

けーすみ

フィルムカメラ・フィルム写真が好きで、自宅に暗室を作りフィルム現像からプリントまでやっています。 カメラ・レンズや自宅暗室などの作例をメインに載せています。 とにかく「撮ってみて、焼いてみて。」の試行錯誤の日々です。 epilogとは「詩歌・演劇などの終わりの部分のこと。」を表す言葉で、一種の終活のように私自身がこれまで撮った写真や書いた詩、感じたモノや触れたコトに対する思いを、ブログとして綴っていこうと考えてepilog.というタイトルにしました。 私のやってきたこと・今やっていること・これからやっていくことが読者の方に少しでも有益となれば幸いです。

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